「経理や総務に転職したいけど、未経験でも福岡で採用してもらえるの?」
「簿記の資格は必ず必要?どのレベルから取ればいい?」
「経理と総務、どちらが未経験でも転職しやすいか知りたい」
こんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
こんにちは、Carraria編集部の田中です。これまで延べ1,000名以上のキャリア面談に携わり、九州・中四国エリアを中心に経理・総務への転職支援を行ってきました。
結論からいうと、福岡で未経験から経理・総務に転職することは可能ですが、他の事務職と比べると難易度は高めです。経理は日商簿記3級以上の取得が事実上の最低ライン。総務は幅広い業務に対応できる柔軟性が求められます。
ただし、中小企業や「経理・総務・人事を兼務」するポジションでは未経験者を採用するケースも多く、資格と前職経験を組み合わせれば十分に転職できる職種です。
この記事では、福岡で未経験から経理・総務を目指す方向けに、仕事内容・資格・求人傾向・年収・面接対策まで詳しく解説します。
※関連記事:【福岡】で事務職に未経験転職するには?仕事内容・年収・向いている人を解説【2026年最新】
福岡で未経験から経理・総務に転職できる?(結論と現状)
経理・総務は、他の事務職と比べると「専門知識」が求められる分、未経験からのハードルがやや高い職種です。ただし、職場の規模や求めるポジションによって、未経験可の求人は一定数存在しています。
| 職種 | 未経験採用のしやすさ | 求められる最低ライン |
|---|---|---|
| 経理(小規模企業・補助業務) | ○ | 日商簿記3級+PC基本操作 |
| 経理(中規模以上・単独担当) | △ | 日商簿記2級+実務経験1〜2年 |
| 総務(中小企業・兼務型) | ○ | コミュニケーション力+PC基本操作 |
| 総務(大手・専任型) | △ | 総務実務経験+関連法規の知識 |
| 経理・総務・人事 兼務 | ◎ | 簿記3級+幅広い対応力 |
◎=未経験でも積極採用、○=資格・準備で対応可能、△=実務経験があると有利
福岡市内では、天神・博多エリアの中堅・中小企業が「総務・経理を一人または少数で担う」求人を出していることが多く、未経験者のポテンシャル採用が行われています。特に20代後半〜30代前半であれば積極的に検討してもらえる傾向があります。
経理・総務の仕事内容
「経理」と「総務」は、どちらも会社の内部を支えるバックオフィス職ですが、担当する業務は大きく異なります。それぞれの仕事内容を把握しておきましょう。
経理の仕事内容
経理は、会社のお金の動きを記録・管理する職種です。売上・経費・資産・負債をすべて数字として把握し、正確な財務状況を維持することが主な役割です。
| 業務 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 仕訳入力・帳簿管理 | 日々の取引を会計ソフト(弥生会計・freee等)に入力 |
| 請求書・領収書の処理 | 取引先への請求書発行、受領した請求書の支払い処理 |
| 経費精算 | 従業員の立替経費をチェック・承認・振込処理 |
| 月次・年次決算補助 | 試算表の作成、税理士・会計士への資料準備 |
| 給与計算補助 | 勤怠データの集計・給与計算ソフトへの入力(労務との兼務が多い) |
| 銀行対応・振込処理 | 支払い振込・残高確認・通帳管理 |
未経験からスタートする場合、最初は請求書の処理・経費精算・データ入力といった補助業務から始め、経験を積みながら月次決算・年次決算へとステップアップするのが一般的な流れです。
総務の仕事内容
総務は、会社の「何でも屋」とも呼ばれる職種です。法務・労務・施設管理・備品調達・社内規程の整備など、特定部署ではなく会社全体をサポートする業務を幅広く担当します。
| 業務 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 備品・消耗品の管理 | 事務用品・PCの調達・在庫管理 |
| 契約書管理 | 取引先との契約書の締結・保管・更新管理 |
| 社内規程の整備・更新 | 就業規則・社内ルールの作成・改定補助 |
| 施設・設備管理 | オフィスの清掃業者・電話回線・複合機などの管理 |
| 株主総会・各種手続き補助 | 法的手続きの補助・行政機関への届出 |
| 社内イベント・福利厚生の運営 | 社員旅行・健康診断の手配・福利厚生サービスの管理 |
1日のスケジュール例(経理・総務兼務・中小企業)
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 9:00 | 出社・メール確認・当日の振込・支払い案件の確認 |
| 9:30 | 前日分の仕訳入力・請求書処理 |
| 11:00 | 備品発注・契約書の確認・電話対応 |
| 12:00 | 昼休み |
| 13:00 | 経費精算のチェック・承認処理 |
| 15:00 | 月次レポート作成補助・税理士への資料準備 |
| 16:30 | 社内問い合わせ対応・翌日の業務準備 |
| 18:00 | 退社(月末・決算期は残業集中) |
月末・決算期(3月・9月前後)は残業が集中する傾向があります。繁忙期と閑散期の波がある点は、転職前に把握しておきましょう。
福岡の経理・総務 求人傾向・エリア特性
福岡で経理・総務の求人を探す際に知っておくべき、エリア別・企業規模別の特徴を解説します。
求人が多いエリア
博多区・中央区(天神)は経理・総務の求人が最も集中しているエリアです。IT・金融・不動産・サービス業の本社・九州支社が多く、正社員の経理・総務ポジションが常時掲載されています。
早良区・西区は製造業・流通業の中堅企業が多く、経理・総務を兼務するポジションの求人があります。天神エリアと比べると競争率が低く、未経験からの転職に向いているエリアです。
北九州市(小倉・八幡)は製造業・物流業の本社機能が集中しており、工場経理・管理部門の求人があります。福岡市より求人数は少ないですが、経験者の競合が少ない分、未経験でも採用されやすい面があります。
企業規模別の求人特徴
| 企業規模 | 経理・総務の特徴 | 未経験採用 |
|---|---|---|
| 中小企業(〜100名) | 経理・総務・人事を兼務。業務範囲が広い分スキルアップが早い | ○〜◎ |
| 中堅企業(100〜500名) | 経理担当・総務担当で分業。専門性を磨きやすい | △〜○ |
| 大手企業・上場企業 | 厳密な分業体制。即戦力・資格保有者が優遇される | △ |
| ベンチャー・スタートアップ | バックオフィス全般を少人数で担う。変化対応力が求められる | ○ |
未経験から経理・総務に転職するなら、まず中小企業・ベンチャーで経理・総務兼務のポジションから経験を積み、その後に規模の大きい企業へのキャリアアップを狙うルートが現実的です。
年収目安(2026年最新)
福岡で経理・総務として働く場合の年収目安を、経験年数・職種別に整理しました。
| 求人タイプ | 年収目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 未経験〜1年目・経理補助(正社員) | 240〜280万円 | 月給20〜23万円程度。簿記3級取得で採用されやすい |
| 経験1〜3年・経理担当(正社員) | 280〜340万円 | 月次決算補助ができると昇給しやすい |
| 経験3〜7年・経理(正社員) | 330〜420万円 | 簿記2級+決算経験で評価が高まる |
| 未経験〜1年目・総務兼務(正社員) | 240〜290万円 | 業務の幅が広い分、成長スピードが速い |
| 経験3年以上・総務専任(正社員) | 300〜400万円 | 契約法務・労務知識が加わると年収アップしやすい |
| 上場企業・大手の経理(正社員) | 380〜520万円 | 公認会計士・税理士資格があると高待遇 |
(参考:doda「職種別平均年収ランキング」2025年版、マイナビ転職「九州・沖縄エリア求人データ」)
経理は専門性が高く、資格・経験年数によって年収の伸びしろが大きい職種です。日商簿記2級取得後に転職活動を行うと、採用条件・年収交渉の両面で有利になります。
総務は経理ほど資格による年収差が出にくいですが、法務・労務の知識を加えた「総務スペシャリスト」として専門性を高めると、管理職への道が開けます。
向いている人・向いていない人
経理・総務への転職が自分に向いているかどうか、特性別に確認しておきましょう。
経理に向いている人
- 数字・計算が好きな人:日々の仕訳・月次レポート・決算など、数字と向き合う業務が中心です
- 正確さを大切にできる人:1円のズレも見逃さない几帳面さが必要。ミスが会社の財務に直結します
- コツコツと継続できる人:毎月繰り返す定型業務が多く、地道な作業が苦にならない方に向いています
- スキルを体系的に身につけたい人:簿記資格→月次決算→年次決算とステップアップする道筋が明確です
総務に向いている人
- 幅広い業務に対応できる人:「今日は備品発注、明日は契約書確認」という多様な業務を同時にこなす適応力が必要です
- 社内外の調整が得意な人:各部署・取引先・行政機関など多くの関係者と連携するため、コミュニケーション力が活きます
- 問題解決思考がある人:「オフィスの空調が壊れた」「社員から就業規則の問い合わせが来た」など、突発的な課題に対応します
向いていない人
- 細かい作業が続くと集中力が続かない人:経理はデータ入力・照合など単調に見えても高い精度が求められます
- 専門性よりも人と関わる仕事を好む人:どちらも社内向けの仕事が中心で、顧客と直接やり取りする場面は少なめです
- 繁忙期の残業が苦手な人:月末・決算期は残業が集中します。年間を通じたペース管理が必要です
未経験から活かせる経験・取得すべき資格
経理・総務への転職で差がつく資格と、前職経験の活かし方を整理します。
おすすめ資格と取得難易度
| 資格名 | 対象職種 | 難易度 | 学習期間目安 |
|---|---|---|---|
| 日商簿記3級 | 経理(入門) | ★☆☆ | 2〜3ヶ月(独学可) |
| 日商簿記2級 | 経理(実務) | ★★☆ | 3〜6ヶ月 |
| MOS(Excel・Word) | 経理・総務共通 | ★☆☆ | 1〜3ヶ月 |
| ビジネス実務法務検定2級 | 総務(法務補助) | ★★☆ | 3〜5ヶ月 |
| 社会保険労務士(社労士) | 総務・人事・労務 | ★★★ | 1〜2年 |
| 日商簿記1級・税理士 | 経理(上位) | ★★★ | 2年以上 |
未経験から経理を目指す場合、まず日商簿記3級の取得が最優先です。3級は独学でも2〜3ヶ月で取得でき、取得後は「経理補助・未経験可」の求人に応募できるようになります。
さらに簿記2級まで取得できると、月次決算補助・一人経理のポジションへの転職が現実的になり、年収交渉でも有利になります。転職活動と並行して勉強を進め、「取得予定」として面接でアピールすることも可能です。
総務を目指す場合は、MOS(Excel)とビジネス実務法務検定の組み合わせが有効です。契約書管理・社内規程の整備といった業務に対応できる知識をアピールできます。
前職経験の活かし方
| 前職 | 経理・総務で活きるスキル |
|---|---|
| 営業職・販売職 | 請求書・見積書作成経験、顧客折衝力、数字感覚 |
| 一般事務・営業事務 | PC操作、書類作成、社内調整、Excelスキル |
| 工場・製造ライン | 在庫管理・コスト意識、現場との連携力 |
| 教育・保育・介護 | 書類作成、記録管理、報告連絡相談の習慣 |
| 銀行・保険・金融 | 数字の扱い、コンプライアンス意識、財務知識 |
求人票で確認すべきポイント
経理・総務の求人票では、職種名だけでなく「実際に何を担当するのか」を細かく確認することが重要です。
| 確認項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
| 担当業務の範囲 | 「経理補助」か「一人経理(決算まで担当)」かで難易度が大きく異なる。入社後の業務内容を面接で詳しく確認する |
| 使用する会計ソフト | 弥生会計・freee・マネーフォワードなど。未経験でも習得しやすいクラウド系ソフト(freee・マネーフォワード)採用企業は入りやすい |
| 決算業務の有無 | 「月次決算補助あり」か「年次決算まで担当」かで必要なスキルが異なる。未経験なら補助からスタートできる職場を選ぶ |
| 繁忙期・残業時間 | 月末・決算期の平均残業時間を確認。「月平均残業10時間」でも決算期に集中することがある |
| スタッフ人数 | 経理・総務担当が何名いるか。「一人体制」はOJTを受けにくく、未経験には負荷が高い場合がある |
| 資格手当 | 簿記2級以上・社労士などの資格に手当がつく職場かどうか確認。長期的な年収に影響する |
特に「一人経理」の求人は、経験がある程度ある方向けの求人です。未経験であれば、複数名が経理・総務に携わっている職場を選ぶことで、業務の教えてもらえる環境を確保できます。
面接対策・志望動機例
未経験から経理・総務の面接に臨む際は、「なぜ経理・総務を選んだか」という動機の明確さと、「資格・学習への取り組み」が評価の中心になります。
よく聞かれる質問と回答のポイント
| 質問 | 回答のポイント |
|---|---|
| なぜ経理(総務)を志望したのですか? | 前職との接点を示しながら、数字管理・社内サポートへの適性・意欲を具体的に伝える |
| 簿記の資格はお持ちですか? | 取得済みなら資格名・取得時期を明示。勉強中なら「○月の試験に向けて学習中」と進捗を伝える |
| PCスキルはどの程度ですか? | ExcelのSUM・VLOOKUP・ピボットテーブルなど、使える機能を具体的に伝える |
| 繁忙期(月末・決算期)の残業は大丈夫ですか? | 前向きに対応できる旨を伝えつつ、「業務の優先順位をつけて対応できます」と具体性を加える |
志望動機の例文(経理・営業職からの転職)
「前職では営業担当として3年間、見積書・請求書の作成や売上管理を担当しました。数字を扱う業務に強い興味を感じており、より専門的に会社の財務管理に携わりたいと考え、経理職への転職を決意しました。現在は日商簿記2級の取得に向けて勉強中で、来月の試験を受ける予定です。まずは補助業務から着実に経験を積み、月次決算・年次決算まで対応できる経理担当を目指したいと考えています。」
志望動機の例文(総務・一般事務からの転職)
「前職では一般事務として、契約書の整理・備品管理・電話対応など社内の幅広い業務を担当してきました。業務を通じて、会社全体を支えるバックオフィスの重要性を実感し、より専門的に総務として会社に貢献したいと考えました。現在はビジネス実務法務検定の取得に向けて学習を進めており、契約管理・法的手続きの補助にも対応できる総務担当を目指しています。」
まとめ:福岡で未経験から経理・総務に転職するために
この記事では、福岡で未経験から経理・総務に転職するための全体像をお伝えしました。要点を整理します。
- 経理は日商簿記3級が転職の最低ライン。2級まで取得すると年収・採用率が大きく上がる
- 総務はMOS+ビジネス実務法務検定の取得が転職活動を有利にする
- 未経験からの第一歩は、中小企業・ベンチャーの経理・総務兼務ポジションが入りやすい
- 福岡市内は博多区・中央区(天神)に求人が集中。北九州市は競争率低めで穴場
- 「一人体制」の求人は未経験には負荷が高い。複数名体制の職場をまず選ぶ
経理・総務は、資格・経験を積み上げることで年収が着実に上がる職種です。転職活動をしながら資格の勉強を並行して進めることを強くおすすめします。
福岡の事務職全体の転職情報については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
※関連記事:【福岡】で事務職に未経験転職するには?仕事内容・年収・向いている人を解説【2026年最新】
※関連記事:福岡で一般事務・営業事務に正社員転職するには?仕事内容・年収・求人傾向を解説【2026年最新】
※関連記事:福岡 人事 未経験への転職ガイド(後でURL追加)
福岡でのキャリアと理想の暮らし、両立させませんか?
Carraria(カラリア)では、九州・中四国で転職を検討している方のキャリアのご相談を実施しています。経理・総務への転職を考えている方はもちろん、「自分に合った業界がわからない」という方もお気軽にご相談ください。ご興味がある方は、ぜひ無料相談をご活用ください。



コメント